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本の紹介 2019−35 成功は一日で捨て去れ 柳井正

本田さんに続けて柳生さんの再登場です。前回の一勝九敗はすごく分かりやすく、挑戦者の時代のユニクロを理解するためにいい本でした。しかし現在のユニクロはその時代をはるかに超え、さらに成長し続けています。私はどうしてもその後の柳井さんを知りたくなり、この本を読みました。

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大企業になっても商売人の基本を忘れない柳井さんの考えを知ると、シンプルに納得できます。最近流行りのITを活用した成功者と違い真にお客様を思い、組織を考え、商品を考え、サービスを考える。新しい様で当たり前の行動を地道に展開する部分を読むと、一発逆転を狙い、手法に頼る自分を反省する、最高の教科書だと思います。

柳井さんの本は、いつも線を引いたりメモをしたり、まさに経営のバイブルではないでしょうか。孫さんや本田さんと違い、かっこよさだけではなく、その考えが天才肌というより、地道な努力型で、規模は別として自分でも何かできる様な気になってくるのが不思議です。

この本は2010年頃まとめられたものです。その時の目標として2020年の売り上げ5兆円、経常利益1兆円となっていました。かなり成功されていますが、流石にここまでは届かないと思います。

どうして目標に届かなかったのかと社員と一丸となって反省している姿が目に浮かびます。常に少しの成功で満足せず、大きな目標にストイックに挑戦するユニクロ。柳井さんも間も無く70歳を迎えます。この先どこまでやりきれるのか、楽しみです。

 

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