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1.162019
本の紹介 2019−3
昨日の日の出は7時01分。一年で一番遅く、そして間も無く明日から少しづつ早くなるターニングポイントとなる日でした。私は朝が早く、朝食までの時間を読書にあてています。今の時期は寒くて起きるのが嫌な時もあります。これも今が一番きつく、もう少しすると気持ちよく起きられるようななるのでしょう。
さて今週の一冊は
SHOE DOG(靴に全てを)
です
ナイキの創業者フィル・ナイトの物語ですが、これが大変スリリングで、どんどん読みたくなり、あっという間に読み終えてしまいます。特に親しみやすいのは日本とのかかわりです。
高校の頃、ナイキが話題になりました。なんて読むのかわからず、ニケ?なんて言っていたような気がします。物語はその前からはじまります。それもなんとスタートはオニツカ、そして支援者として日商岩井。さらにいろんな日本人の名前が出てきます。Nikeの前段で、こんなに日本と関わっていたとは知りませんでした。そしてもしオニツカがフィル・ナイトをもっと信用していたら、Nikeはこの世に存在しなかったかもしれない?そんな不思議な運命を日本人が握っていいたなんて、とても驚きです。
さて、本を読む中で常にドキドキさせられるもう一つの要因は事業の成長とお金の話です。会社経営をしていると時に不思議な事を感じます。それはお金と利益、成長の関係です。成長がなく同じ規模の売り上げの時は利益も少ない代わりにお金の心配はあまりありません。極端な話、リーマンショックのように売り上げが半分になってもお金はなんとかなったと感じました。しかし新事業を始め、その事業が成長軌道にのるとすぐに資金(お金)の問題にぶつかります。成長のための設備投資、人材投資、在庫負担。それに対して回収のタイミング。成長が大きければ大きいほどこの差は大きく、なんとも言えない恐怖に陥ります。帳簿上利益が出ているのにお金が全くない。ある時積極的に投資する意思決定をしても、その夜に資金の不安が襲ってきて、眠れない夜が続くのです。Nikeの創業者フィル・ナイトはその成長の大きさと、「靴に全てを」捧げた情熱が、まさに眠れない夜を招き、大変な苦しみと不安のなかで成長期を過ごしたのではないかと思います。その中で恐怖に耐えながら、靴に全てを捧げ、最高の選択をしてきたフィル・ナイト。その純粋さ、激しさは今の自分に大変参考になります。
一年ぐらい経ったらもう一度読み返してみたい一冊です。