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10.112010
中国という国
10月11日(月)
最近朝日大学の中国人留学生から中国語を習っています。
月に2回程度の個人レッスンです。
彼は中国のまあまあの家庭に育ち、日本に来て5年になります。
年齢は25才、現在大学3年生です。
彼に中国語を習うときは、言葉以上に中国の若者と、現在の私の考え方の違いを話し合うことがとても楽しみです。
9日(土)のレッスンの時も前日に報道された劉暁波さんのノーベル賞に対する感想を求めてみました。
彼は新聞の記事を見て驚き、
「エー…」
この人はつかまっている人です。
でもいい人です。
しかしやはり悪い人です。
なぜこのい人が…
こんなコメントが返ってきました。
そして少しずつ背景を話してくれました。
中でも驚いたことは
「私は5年前に日本に来て初めて天安門事件を知った」
「そして中国に帰った時お父さんとお母さんにその話をしたら、その話はしてはいけないと言われた」
こんな話が出てきました。
「ひょっとして誰かが聞いていたらつかまってしまうかもしれない。余計なことは言うな」
とのことだったそうです。
天安門事件における是非については最後は彼は政府が正しいと結論付けました。
しかし日本にいるから話せることであり、今中国であの事件を振り返り議論することは何となく危険なにおいがしました。
それなのに服役中の劉暁波さんにノーベル賞を与えられ、民主化運動が正しく、共産党の一党独裁を否定することを褒めたたえるような報道がなされ、国民がそれを改めて議論することになれば、政府としては非常にまずいことになるのでしょう。
それにしても中国は恐ろしい国です。
改めてそれを感じさせられました。