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9.42011
森松工業㈱松久社長の話
9月4日(日)
昨日中小企業診断士の登録更新研修で森松工業㈱の松久社長の話を聞くことができました。
たった15坪の鍛冶屋から現在に至るまでの話。
はっきり言って驚きました。
岐阜県にこんな会社があるのは知りませんでした。
ステンレス製パネル水槽などをつくる会社で従業員は、日本に550人、中国を中心に海外に3000人以上いてどんどん増え続けているようです。社内には工学博士,東大大学院卒の社員など数多くのエンジニアを有し(特に上海森松に多いそうです)、マネージメント面ではアメリカでMBAを取得した社員もおり、中国上海の工場を中心に世界へ独自技術の商品を販売しているとのことでした。
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社長からは世界の中の日本についてお話をいただきました。
特に中国の人材の豊富さ、高レベルの人材の確保しやすさやコストの安さなどを聞きました。
今までは日本が開発拠点で人件費の安い場所で生産するというのが常識でしたが、社長の話を聞く限り開発部隊もすでに日本のレベルをはるかに超えており、日本に存在する理由は従業員の維持だけだと言い切られました。
また、日本んで作ってはコストが高く海外には売れない、国内の市場は建築市場の縮小とともに売り上げが低下するだろう。日本でトップシェアーの当社も国内法人の赤字転落は避けられないかもしれない。その時は国内の会社を閉めるとまで言われました。
そして日本人の若者の数学のレベルや英語のレベルの低さ、やる気の無さ等個人的な能力についてを説明したうえで、給料の高さを指摘しこれからの若者の進路と国内製造業の危機をわかりやすく説明していただけました。
森松工業は稀な成功例かもしれません。
しかし世界から日本を見た場合の意見は私もまったく同感であり、日本の行く末を案じながらも何も意思決定をしないことに不安を感じさせるすごい内容のセミナーでした。